ブランドTLDについて

ブランドTLDとは

ブランドTLD(トップレベルドメイン)とは、広い意味では、企業が自社の組織名や商品・サービスなどの「ブランド」をラベルとして申請したgTLDを指しますが、狭い意味では、ICANNとのレジストリ契約の締結の際に、仕様書13(Specification 13)を適用したものを指します。
このレポートでは、狭義でのブランドTLDについて取り扱います。

ブランドTLDが誕生した経緯(仕様書13とは)

2012年にICANNにより募集された新gTLDは、「.web」「.shop」のように一般名詞をラベルとしたTLDや、「.bank」のようにコミュニティを限定した利用が想定されるTLDが多く申請されるのではと、申請以前には推測されていました。
ですが、実際に申請された文字列(1,930件)のうち、40%以上の申請が広い意味でのブランドTLDに分類されるものでした。

新gTLDの申請者が運営のために締結するレジストリ契約には、不特定多数のユーザーを対象に公平な登録サービスを提供する内容が盛り込まれています。つまり、ICANNは当初、今までのTLDと同様に、ドメイン名の登録ビジネスを行う企業が新gTLDを申請するとみなしていたと考えられます。
ところが、ブランドをドメインとして申請する企業からは、単にグループ企業内限定でドメインネームを使用したいだけであり、そのため、グループ以外の第三者への登録は不要でも構わないようにしてほしいという強い要望がありました。

幾つかの企業は、ブランドレジストリグループ(Brand Registry Group(BRG))を立ち上げ、積極的なロビー活動を通し、ブランドTLDの要望実現に向け活動を行っていました。

最終的に2014年になり、ICANNはブランドTLDを定義づけた「仕様書13(Specification 13)」を新たに設け、この仕様書13を適用したドメインはブランドTLDとして認められることとなりました。
例えば、ブランドTLDを運営する企業は、従来のレジストリ契約の一部を免除、軽減でき、またグループ企業内限定でドメインを使用することができます。

ブランドTLDにするメリット

グループ企業内限定で、TLDを使用することができるため、以下のようなメリットが挙げられます。

  • 自社・グループ内で、自由な文字列を取得できる
  • 悪意のある第三者からの申請もシャットアウトすることができるため、一般のインターネットユーザからは信頼性の高いTLDと認知される

また、TLDだけでユニークなブランド名をいつでも表しているため、他サイトとの差別化を容易に実現でき、インターネット世界でのユニークな存在・ブランドとしてより視覚的に強調することができます。
以上のことから、ブランドTLDは、今後、企業のWeb戦略、ブランド戦略に大きく貢献するものと言えます。

ブランドTLDを活用する際の課題

ブランドTLDのメリットを最大限に生かすためには、グループ全体で活用することが重要です。
そのために、ヘッドクォーターにあたる会社がグループ全体で適用できる、統一したポリシーやガイドラインと言ったルール作りを作成する必要があります。また、グループ全体でルールが運用できるよう、主体的にブランドTLDを運営する必要があります。

マークアイでは、グループ全体のルール作りだけでなく、新gTLD全般のコンサルティングを行っています。