2007.03.16ドメイン名紛争の増加について
ドメインの転売を狙った不法占拠(=サイバースクワッティング)の横行により、2006年のドメイン紛争件数が大幅に増加したことが、各紛争処理機関からの発表によって明らかになりました。
これは一方で、権利を侵害された場合に積極的な行動を起こし、権利を守るスタンスの企業が増えていることの裏付けともなっています。
実際に、これらの紛争の大半は侵害を受けた申し立て側に有利な裁定が出ています。
WIPO (世界知的所有権機関) による紛争処理 |
2006年の申し立て件数は過去最高の1,823件にのぼり、前年比で25%の増加。 |
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NAF (全米仲裁協議会) による紛争処理 |
2006年の申し立て件数は過去最高の1,658件にのぼり、前年比で21%の増加。 |
WIPOでは、ドメインの有効期限切れを自動的に検知し登録を行うソフトウェアの存在や、5日以内に取り消せば登録料を支払わなくて済む制度を利用して短期間の転売を狙う手口の横行などにより、商標所有者のリスクが高まっていると警告しています。
弊社においても、ドメイン転売市場が急成長している影響もあって、「紛争処理手続支援」や「譲渡交渉支援」などのご依頼が急増しており、商標権に関わるドメインの保護や、所有するドメインの期限管理について、十分な注意を払われることをおすすめしております。
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